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Q7 パーシェ方式はどう計算?

パーシェ方式では、比較時点の各品目の代金をもとに計算します。前回に続いて果物物価指数モデルで考えます。

前回と同じで、基準時点~比較時点の価格は、ミカンが2割低下、リンゴが3割上昇、バナナは変わらず、とします。そして、比較時点の代金を、ミカン480円、リンゴ260円、バナナ200円と仮定します。

今回は、ここから基準時点の各品目の代金を計算するのに若干の智恵がいります。

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ミカンの代金は基準時点から2割減って、比較時点に480円になりました。この場合は、480円を0.8で割って、基準時点の600円を出します。「0.8で割る」は「10分の8で割る」と同じ。「10分の8で割る」は「8分の10を掛ける」のと同じ。8分の10は1.25なので結局、比較時点の480円に1.25を掛けて基準時点の600円を出します。

リンゴも同様。3割上昇は1.3倍になること。1.3倍になって比較時点に260円になるのだから、基準時点は260円を1.3倍で割って出す。「1.3倍で割る」は「10分の13で割る」であり、「13分の10(ほぼ0.77)を掛ける」です。結局、260円×0.77で基準時点の200円という数字が出ます。

バナナは価格に変化がないので、基準時点も比較時点と同じ200円です。

各品目の代金の計算式が、ラスパイレス方式とパーシェ方式とで違います。ラスパイレス方式は、設定された基準時点の代金に倍率を掛けて比較時点の代金を計算。

パーシェ方式では、設定された比較時点の代金に倍率を掛けて基準時点の代金を出します。両方式で使う倍率は、分母と分子が入れ替わっている点が要注意。物価指数の要の計算式です。

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