2024.6.18
6月17日、いのちのとりで裁判全国アクションの第9回となる総会・記念集会を都内で開催いたしました。会場での参加は90名、オンラインでの参加は100拠点、約260名でした。
竹下義樹運営委員の開会挨拶の後、4日前に東京地裁で3連勝となる勝訴判決を得た東京の弁護士、原告からの報告を皮切りに、兵庫、愛知、大阪、神奈川、埼玉の原告や支援者から次々と決意を語りました。
フリージャーナリスト・安田浩一さんの基調講演は、在日コリアンへの差別行動が、生活保護にまつわるデマ(在日特権)から始まり、生活保護全体へのバッシングに飛び火していった経緯。そして、それと同調するかのように全国の窓口に不正受給密告奨励ポスターや警察OBの配置という行政による圧迫が進められていったこと。その流れをつくったのが、自民党国会議員による差別扇動であること。そして、その悪い流れを10年かけて変えてきたのが、私たちの「いのちのとりで裁判」であると裁判の意義を強調しました。
講演の最後は米国の黒人差別反対運動におけるローザ・パークスの「屈服することに闘って、あがらうことに疲れた」という言葉を引いて、「まだ疲れていない非当事者が声を上げ、立ち上がる時だ」という檄で締め括られました。
集会では、7月に最高裁判決を迎える優生保護裁判の原告からも力強い決意の声が披露されました。小久保事務局長による行動提起では、これまでの裁判を振り返るとともに、優生保護法裁判に学んで、最高裁に向けた全国統一署名を全力で取り組むこと、そして生活保護を本当の権利にし、早期解決を求めて手をつなごうと呼びかけました。
記念集会には、日本共産党・宮本徹衆院議員、倉林明子参院議員、立憲民主党・打越さく良参院議員(以上、到着順)が会場で挨拶をされ、れいわ新選組・天畠大輔参院議員からはメッセージが寄せられました。
閉会挨拶で、稲葉剛共同代表からは、生活保護を権利にするための活動の重要性と早期解決をめざして力を合わせようと訴えました。
続いて開催された総会では、大きな集会での署名集めや、記録映画づくりに取り組んでは、という意見も出され、事務局や運営委員会で相談しながら進めることになりました。
最後に、本日参加された原告の皆さんに、粗品を贈呈して、会を終えました。