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高木厚生労働副大臣と生活保護利用当事者の面談が実現しました。

2018.03.29

高木厚生労働副大臣と生活保護利用当事者の面談が実現しました。

2018年3月29日、高木美智代厚生労働副大臣と生活保護利用者の方々との面談が初鹿明博議員(立憲民主党)のご尽力で実現しました。池田真紀議員(同)にも同席いただきました。

保護基準引き下げの撤回と法「改正」案の一部撤回を求め、当事者の方4人と数百人の生活保護利用者の患者さんをもつ精神科医の方が実情を訴えました。

高木厚生労働副大臣と生活保護利用当事者の面談が実現しました。

高木副大臣はしっかりと耳を傾けてくださったものの、官僚が用意したと思われる手元の文書を見ながら「生活保護基準の見直しは正当」「引き上げられる世帯もある」「大学進学については一般低所得者とのバランスがある。大学進学したら世帯分離して思いっきりアルバイトして学業継続する道筋はある。文科省の給付型奨学金もある」といった厚生労働省の公式見解を回答しました。

給付型奨学金は対象者が限られており月額最大4万円であるなどの実情を伝えると、高木副大臣は「それは無理ですね…」とつぶやきました。

こうした反応に当事者の方々はショックを隠し切れませんでしたが、生活保護基準引下げの決定権をもつ副大臣が45分にわたり、当事者の話を聞くこと自体が画期的なことです。

これまで生活保護利用当事者の声は徹頭徹尾無視されてきたことを思えば、一歩とはいえ大切な前進です。

3月30日の衆議院本会議で安倍晋三首相は、当事者の声を聞いている例として、3月19日の社会・援護局長との面談を挙げました。

しかし、求められているのは、「当事者の声を単に耳に入れる」ことではなく、「当事者の声を制度や政策に反映させる」ことです。

私たちは、これからもあきらめずに、当事者の声を国に届ける運動を続けていきたいと思います。

※当日の詳しいレポートはこちらの記事をご参照ください。
ダイヤモンドオンライン「生活保護のリアル」みわよしこ「生活保護受給者「生の訴え」に初対峙、厚労副大臣が見せた共感と困惑」
http://diamond.jp/articles/-/165315

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