匿名(愛媛訴訟口頭意見陳述要旨)
私は、30代の女性です。子供が1人います。
10年前、若い2人は、何の不安も感じずに結婚しましたが、実際の生活は、そんなに甘いものでもなく、やがて、離婚、子供をかかえての生活は、大変厳しく、心の病になり、子育てもままならないときに、生活保護のことを知り、受給することになりました。
子どもが小さかったために、思うような仕事はありません。それでも子供は大きくなります。日々お金の入り用が増えていきます。靴も、すぐ小さくなるし、ズボンも服も、すぐに小さくなって、買い換えをしなければいけません。安いものでもいいと思ったら、安物はすぐ破れるんです。
子供も小学生になって、少しは働けるかもと仕事を始める事にしましたが、10年間自分の服は買ったことがありません。通勤には、身支度が要ります。給料が入るまでは、自己負担で購入しなければなりません。そのお金は生活医保護の生活費の中から捻出しなければなりません。収入があれば、収入申告すれば、控除分があると聞きましたが、控除分より、支出が多いのが現状です。
2013年からの基準引き下げによって、苦しい生活費の中からの支出は、子供の生活にも、もろに影響してきました。切り詰めた生活のために、親がピリピリしていると、子供はビクビクして、学校生活も耐えられないくらい心を痛めてしまいました。この上、住宅費までもが引き下げられて自己負担が増えれば、生きていくのも難しくなります。
引き下げられた基準を元に戻してほしい。働いた、収入控除も増やしてほしい。働く意欲を削ぐようなことは、自立に向かって、頑張る気力も起きません。