TOP > 当事者の声 > たかが4,000円、されど4,000円

たかが4,000円、されど4,000円|当事者の声

高橋俊雄(愛媛訴訟口頭意見陳述要旨)

引き下げの上に消費増税

私は、昭和21年生まれの68歳です。松山市で1人暮らしをしております。体を悪くして、平成4年10月から生活保護費だけで生活しております。

2013年8月に生活保護基準が引き下げられました。2014年4月には、再度保護基準が下げられたばかりか、消費税も増税されました。

最低限度の生活を更に下げられて、人間らしい最低限度の生活は保障されないと考えます。

60歳代の1人世帯でも2013年から2015年にかけて、3,490円引き下げられ、その上消費税の増税により556円分、併せ実質的に4,046円の引き下げになります。たかが4,000円、されど4,000円なのです。1年間にすると、5万円近くの引き下げです。

その上、住宅扶助まで引き下げられて自己負担が増えれば、人間らしい生活ができなくなると考えます。

到底健康で文化的な生活はできない

私は、引き下げ前はいつも朝にパンとコーヒーを飲んでいましたが、引き下げ後は、朝は牛乳しか飲めません。パンは1個を2日に分けて食べています。1日中家にいると、冬なら、電灯・こたつ・ストーブなどの光熱費がかかるから、外で過ごさざるを得ません。

このように、生活保護基準が引き下げられると、到底健康で文化的な生活はできませんので、引き下げの取消を求めて、裁判をすることにしました。

» 「当事者の声」一覧にもどる


Copyright (C) いのちのとりで裁判全国アクション All Rights Reserved.

PAGE TOP