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どうして一番弱い者から先に削ろうとするのか|当事者の声

Y.E.(大阪訴訟第2回期日意見陳述要旨)

足と腰が悪くなり、年金だけでは生活できず

私は、熊本県で4人兄弟の末っ子として生まれました。家は貧しく中学卒業後、洋裁学校に進み神戸や大阪で服の寸法直しやミシンの関係の仕事をしていました。仕事そのものは楽しかったですが、福利厚生がなく低賃金で厚生年金にも入れませんでした。

経済的に行き詰まっていたころ、子ども4人を抱えて生活保護を受けているシングルマザーから生活保護を勧められましたが、当時はまだ自分も若くて元気もあり、その人と一緒にみられたくないと感じて断り、昼は飲食店の店員、夜は銭湯の釜洗いで働く道を選びました。

52歳のときに清掃の正社員の仕事に転職し、一生懸命仕事を覚えて新人教育も任される立場にまでなりました。定年後もパートで残してもらいましたが、年金の受給資格まであとわずかだった68歳のときに契約を打ち切られ、市の水道局に1年だけ働かせてもらい、69歳で年金の受給資格を手に入れました。

仕事を続けたくとも足と腰が悪くなり、年金だけでは生活できず生活保護を申請しました。

近所付き合いをするにはお金も必要

衣服は譲ってもらった服をリフォームして使っています。食費は切り詰めていますが、白米だけでは生きていけません。野菜や果物は特売日に多めに買いこんでいます。消費税のアップで化粧品や味噌や洗濯粉といった日用品の値上がりを日々実感しています。

年を取ると人は孤独になります。病気がちな人は余計にそうでしょう。近所付き合いをするにはお金も必要ですし、私自身もともと人づきあいが得意でもありませんので、自分で線を引いてしまうのです。

人が生きるには生き甲斐となる何かが必要です。私も仕事をしているときはとても楽しかったです。今は、この裁判を通じて得た仲間とともに頑張っています。

感謝の反面、納得ができず

生活保護で生かしていただいていることには感謝します。ただ、どうして一番弱い者から先に削ろうとするのか、その点が納得できず裁判に訴えることにしました。ぜひ、私たちの言い分に耳を傾けていただければと思います。

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