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生きがいをどんどん奪われているような気に|当事者の声

大石正弘(大阪訴訟第4回期日意見陳述要旨)

栄養失調による貧血で倒れたことも

私は1943年3月、島根県江津市の貧しい家の五男として生まれました。中学を出て大阪の製材木工会社、床屋、折り箱の製造、ボルトナット製造や大衆食堂などで働いてきました。30歳の頃に独立し、2人の子どもを育てながら約25年そば屋をやっていましたが、借金等のため55歳で店をたたみました。その後、小学校や社員寮の調理係の仕事をしてきましたが、子育てに追われ、自分の老後を考える余裕もなかったため無年金です。

63歳のときガンで胃の3分の2を切除し、2006年から生活保護を受けています。ようやく自分の時間がもてるようになり、趣味の将棋をしたり、社会情勢などを考えたりするようになりました。その点では私は生活保護制度には心から感謝しています。

しかし、保護費が初めて引き下げられたのは2013年の夏ですが、その年末、私は南海高野線初芝駅の構内で突然倒れました。原因は栄養失調による貧血でした。食費を節約しようとスーパーの見切り品などで間に合わせていたので体重が大幅に減っていたのです。

趣味の将棋も打てなくなる

贅沢したいとは思いませんが、たまには肉類や新鮮な魚や果物を買いたいと思っても手が出ません。私の楽しみは年に数回、堺東や新世界に趣味の将棋を打ちに出かけることですが、それもできなくなりました。生きがいをどんどん奪われているような気がします。

保護費削減で皆たいへん苦しんでいます。裁判官にはこの現状をよく見てもらい、賢明な判断をしていただくようお願いします。

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