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Q15 厚労省の2008年~2010年の計算は?

ここが物価偽装の核心部分。厚労省は、2008年〜2010年は268項目で計算しました。それを簡略化し、D列とF列の数字を補足して説明用の計算表を作りました。

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総務省統計局の通常のラスパイレス方式では、2008年と2010年の消費者物価指数を比較するときは、2008年と2010年の買い物かご合計代金を比べます。各項目の支出額割合は2005年基準の支出額割合を使い、各項目の価格指数は2005年=100の2005年基準の数字を使います。

ところが、この表を見てもらえば一目瞭然、厚労省は2010年基準の支出額割合と2010年=100の2010年基準の価格指数で計算しました。B列、C列、D列の数字が通常方式のときと入れ替わり、E列やF列の数字が通常方式のときとはまったくの別物に化けました。パソコンの操作で、物価偽装の核心の行為ができてしまったのです。

厚労省の計算は実質的には、2008年を基準年、2010年を比較年とするパーシェ方式です。この方式では、買い物かごの各項目の代金は、比較年の2010年は各項目の2010年基準の支出額割合です。基準年の2008年は2010年の各項目の代金に(基準年の2008年の価格/比較年の2010年の価格)を掛けた数字です。この倍率を100倍したのが、2010年=100の価格指数。実務上は物価指数計算では価格指数を使うので、E列やF列の数字が倍率の100倍の数字になります。

こういう形の計算でも、買い物かご合計代金の変化率は、倍率で計算したのと同じになるので問題ありません。この計算は実質的にパーシェ方式なのです。

外見的には、厚労省の計算はパーシェ方式と違います。パーシェ方式では物価指数は、基準時点を100にして比較時点がどれだけか、と計算をします。このケースならば、比較時点である2010年の合計代金である618900を基準時点である2008年の合計代金の646627.9で割って100倍し、95.71という数字を出します。パーシェ方式では生活扶助相当CPIは、2008年100→2010年95.71です。

今回の厚労省方式では、逆に2008年の646627.9を2010年の618900で割って100倍し、2008年104.48→2010年100としています。でも、下落率は4.29%で同じ。両時点の買い物かごの合計代金は、どちらの方式でも同じなので当然です。厚労省の計算は、パーシェ方式と実質的には同じです。

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