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Q14 厚労省の2010年~2011年の計算は?

厚労省は生活扶助相当CPIの計算過程が分かる計算表を公開しています。ただ、2010年〜2011年の厚労省の計算表は300項目もあるので、そのまま紹介することはできません。そこで、買い物かごのイメージが湧く簡略な計算表を工夫してみました。

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最初と最後の3項目ずつをピックアップしました。C列やE列の数字は、買い物かごのイメージで説明するため補足しました。

E列の2010年の買い物かごの各項目の代金は、B列の2010年基準の支出額割合にC列の100を掛けた数字です。厚労省の2010年〜2011年の生活扶助相当CPIの計算は、総務省統計局のいつもの消費者物価指数(CPI)の方法とまったく同じ。純正なラスパイレス方式です。2011年の生活扶助相当CPIは、買い物かご合計代金の比較で出します。具体的には635973.1÷639300×100=99.48です。

統計局の方式では2011年〜2015年の時期は、基準年が2010年で比較年がそれぞれの年。買い物かごの中の各項目の代金は、2010年は2010年基準の支出額割合を100倍した数字になり、それ以降の年は2010年基準の支出額割合に2010年=100の各年の価格指数を掛けた数字になります。

物価指数統計の世界では、各項目の価格変化率は価格指数で表します。価格指数は、「価格が何倍になったか」の価格変化の倍率を100倍した数字。例えば、この計算表の通り、米類の価格指数は2010年が100、2011年は96です。価格の変化倍率は2010年が1倍で2011年は0.96倍。これを100倍した数字が価格指数です。

ラスパイレス方式では、各項目の比較時点の代金は基準時点の代金に変化倍率を掛けて出します。そして、基準時点と比較時点の買い物かごの合計代金を比較します。

この計算表のように物価指数統計の世界では、倍率の代わりに価格指数を使って計算します。これによって、基準時点の各項目の代金や合計代金が100倍になり、比較時点の各項目の代金や合計代金も100倍になります。

物価指数の変化率は、買い物かごの合計代金の変化率です。基準時点、比較時点とも合計代金が100倍になっているのであれば、買い物かご合計代金の「変化率」は、100倍しない元の状態と変わりません。

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